看護師は見た。奥さんと彼女の両方の顔を。たぶん後日修羅場に・・・


その日は雨の激しい夏の日でした。病棟は、大腸がん手術後のストーマー患者さんが多くいて、ストーマー指導が混んでいて、バッタバタでした。私も大腸がん手術後のおばあちゃんに、ストーマー指導中でした。そんな時交通事故を起こした男性の急患患者さんが腹部、腕、足などを打撲した為、痛みが強く、安静入院になりました。その時助手席には彼女が乗っていたそうですが、彼女は腕の少しの切り傷で済み入院しなくて済みました。しばらく病室には彼女が付き添って、心配そうに水分摂取を手伝っていたり、手を握ったり「痛みは大丈夫なの?」など甲斐甲斐しくお世話をしていました。そして夕方5時頃になり彼女は帰宅しました。その後、ナースコールがなり「また痛みが強くなってきました」と訴えたので、先生に報告してまた追加の痛み止めを注射しました。それからまた数分後「足の痛みが取れません」とナースコール。足の位置を変えたり、摩って落ち着きました。その次は「点滴の入っているところが痛いんです」とのナースコール。私の毒がふつふつと沸きだしてきました「まったくもー。点滴針は、ある程度の痛みはつきものなんですけどー」そうです、わかい男性ほど痛みに弱い傾向にありますが、まさにそのパターンでした!その後20時頃にかわいい赤ちゃんをおんぶした細身の女性が青ざめた顔で慌てて面会に来ました。その方は、息を切らしながら「事故で入院した高○の妻ですが、お世話になっています。入院している部屋はどちらですか?」と尋ねてきました。先ほど入院した、交通事故の男性の高○さんの奥様でした。私の頭の中???なんで彼女がいて、奥様がいるのかな・・・と思いましたが。直ぐに頭の中に「不倫――??」の二文字が浮かびました。そうです、高○さんは、彼女との不倫旅行中に事故を起こしてしまったのです。その後、担当医師から病状説明がありました。その最中終始うつむきながら奥様は、事情を聴いていました。私たちは、深くは立ち入ることはできませんが、大きな声で、高○さんに不倫するなら、事故して入院するな!!バレル不倫お断り!!痛いのは天罰だ!!もっと痛くなれ!!反省しなさい!!奥様、かわいいお子様が本当に不憫でなりません。

今日の部屋持ち:ポンちゃん

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